筋膜とは何度も言いますが、筋肉を包む膜のことです。
ボディースーツのような膜が体全体に張り巡らされ、皮膚を含め表層から深層まで立体的に包み込むため、組織を支える「第二の骨格」であるといわれています。
しかし生きとし生けるものは、加齢などふくめ日々身体を酷使するため筋膜の癒着が発生し、コリや痛みを招き、筋肉の柔軟性を損なうための原因を無自覚に増やしてしまいます。
私達は普段、立ったり。歩いたり。さまざまな動作を意識せずに行っていますが、その動きのプロセスに [ コラーゲン ] が大きな鍵を握っているのはご存じですか?
私達は何も知らずに肌のハリがなくなると、化粧水などで外からコラーゲンを入れたりお手入れをしています。肌のお手入れを重要視されている方は多いですよね。それでも、歳を重ねると肌には残念ながら [ シワ ] が生まれます。
シワが生まれた要因に、 ” コラーゲンが変質してしまった ” という経緯が必ずあります。
ですが、それを無視して、シワを消すことにヒトは注力してしまうもの。
しかしシワは表面だけでのモノではありません。もっと奥の層にも存在するのです。そうなる深い理由や原因があり、そのシワはお顔だけでなく、全身にシワが波打ち起きているので、実は相当厄介なんです。
歳を重ねるほどに、キレイに痩せにくくなるのは、肌が層ごとにネジレの波が出しては戻っているのです。そんな緊張が24時間365日発生し、どんどん動きに限界が生じてきています。
良い栄養を得てもムラになって送られるため乾燥しやすかったり。年を重ねるほど難しくなっていきます。
筋膜の役割が失われると
各組織を包み込み、組織と組織の間に仕切りをつくることで本来の機能の維持をしつつ、同時にお互いの連動性も高め、歩いたりなどの体の姿勢を保つ役割を持っていますが癒着やネジレが増えれば、組織同士がこすれあうことで起きる摩擦から損傷から身を守りにくくなり、互いを阻害しあいます。
部位ごとに存在する(筋外膜、筋周膜、筋内膜)の3つが➀セットになり筋線維の動きを支えていますが、阻害されることであったはずのバランスが変わり、力の伝達を怪しくさせ可動域に影響を与えます。それが1か所で収まらず、思いもよらない新たな悩みを誘発させたりするのも、筋膜のもつ連動性の高さゆえのことなのです。
例えば、腰の不具合に注目しすぎて、脊椎をつたって上にある首のネジレで腰に余裕が無くなったかもしれないことだってあるのです。そんな外的要因を無視して腰のケアだけ、ただすすめるということもよくある話。肌にカサツキが現れるのも、何か外的要因の結果の一つなのかもしれません。
筋膜の柔らかさの決め手
私たちのやわらかい筋膜は「コラーゲン」でできており、85%が水分です。
その為、コラーゲンと水分の特性を知り見極める必要があります。またコラーゲンは繊維のため、増やす減るという概念を忘れないと、体内で起きる乾燥を理解できないのです。
コラーゲンリルークセラピーが、他に無い特徴の1つもコラーゲンへの考えにあります。
老いと何か分からず若いままと思いこんで「ハッ!」とされる方も多いのではないでしょうか?
”コラーゲンは歳と共に委縮する”特性があります。しかし委縮することが問題ではありません。自覚がないまま潤いのない身体を受け止められないことが問題なのです。若い頃と同じように動いてしまいがちなことが危険なのです。
結局は、潤いがないということで筋膜製のボディスーツが、いつのまにかカピカピになってツッパリあげているということ。
私達の日常は、家事や育児、介護に仕事で常に戦場のような状態です。
何かしらのストレスや、同じ姿勢での長時間作業が続くことで、筋肉の柔軟性の低下が引き起こります。
カピカピのボディスーツであるため動きの制限が起きるのです。筋膜同士が癒着しやすくなり、ますます筋肉自体の動きを阻害してしまいます。
また筋膜は全身を覆っている組織ですので、その影響の範囲は広く、一箇所に負担が起きれば、痛みが多方面に影響します。例えば、足首をくじいた経験がある方が、肘や腰も動きにくくなるのも、そのためなんですね。
それでも歩くなど生活するために支障を小さくするのも、筋膜があるからこそ。筋膜があるからこそ負担を分散させることで成り立たせているのです。
筋膜のリリースの重要性
筋肉がスムーズに動くためには、筋膜に邪魔するものなどなく、本来の位置で本来やるべき仕事をすることが大切になってきます。筋膜への萎縮や癒着をへらし、元来の柔らさを取り戻すべく丁寧に解きほぐすことを「筋膜リリース」と一般に言います。「整膜」や「筋膜はがし」と翻訳されて呼ばれる理由もここにあります。
単なる整体ではこの癒着の概念がそもそもないため、キレイにはがすことができません。そのため一時的に炎症が収まり柔軟性を取り戻しますが、機能自体を解放出来てはいないため、時間の経過とともに再び萎縮してしまう結果になってしまうのです。
寝たっきりになると、足の爪がキレイかどうかがまで重要になってきます。体内の膜がネジレすぎて支えられず、せめて踏ん張るために爪の力も借りる必要が出てくるからです。ほぼ最後の抵抗ともいえますが、どんなカタチでも身体を適切にいたわることは大事ですよね。
また歳と共に委縮されたことも問題ではありません。適当にではなく、キレイな委縮にしたらいいのです。キレイに委縮させることに転じれば、日々の過ごし方もかわり、座り姿、立ち姿も美しくなるもの。
ただし急にキレイに転じるには、自分だけでなんとか早く頑張れるものでもありません。
筋膜リリースによるメンテナンスを施されることが近道なのです。
コラーゲンリルークセラピーでは
同じ筋膜リリースでも、はがすために「こすること」を推奨している技術もありますが、コラーゲンリルークセラピーでは、こすることはお身体の負担になると考えてます。こすることは皮膚自体を傷つけることだからです。
わたし自体こすられた後で、酔ってしまって気分が悪くなったり、アザになったりしてきました。
赤ちゃんの発育過程をもとに、お客さまの持つコラーゲン繊維も整え直す筋膜リリースを心がけてます。
身体の構造も考えつつトリガーポイントを的確に見つけ、少しでもキレイにはがしことでコラーゲンを大切にしたい。今あるコラーゲンが整えば、充分に潤いある身体になります。カピカピしたスーツから、クリーニングしたてのボディスーツのように筋膜がなれば、適度に潤った身体で滑らかに動くことができ、デトックスもしやすいので、日々の疲れも溜まりにくくなります。
その為のオリジナルの指圧やストレッチ、時にはオイルなどを取り入れることで、身体の負担を軽減しております。
ぜひ、当サロンのコラーゲンリルークセラピーをこの機会にお試しください。