― 強刺激がクセになる理由と、翌日基準という視点 ―
最近、筋膜ローラーや筋膜リリースガン、カッサなどのセルフケア器具を使う方が増えています。
「とりあえず強くやれば効く気がする」
そんな感覚で使っていませんか。
実際に「筋膜ローラー やりすぎ」「筋膜ガン 痛い」と検索される方も増えています。
筋膜リリースという言葉は広まりました。
けれど、強さや一時的な軽さだけに注目した扱い方も増えているのが現状です。
筋膜リリースは“手法名”ではない
筋膜リリースとは、特定の道具や技術の名前ではありません。
筋膜を本来のなめらかな状態に近づけていくという「考え方」です。
その理論をもとに、
- 筋膜ローラー
- 筋膜リリースガン
- カッサ
- ストレッチ
- オイルケア
方法は違っても、共通しているのは「筋膜の滑走性を整える」という視点です。
強刺激がクセになる理由
「痛いけど、なんだかスッキリする」
強い刺激を受けると、体は一時的に交感神経が優位になることがあります。
- 血流が一時的に変化する
- 感覚が鋭くなる
- 一時的な爽快感が出る
その結果、
「効いた気がする」
「軽くなった気がする」
という感覚が生まれます。
けれどそれは、組織そのものが整ったというより、神経が興奮した状態ともいえます。
強刺激 → スッキリ感 → またやりたくなる
この循環が“クセ”になります。
ほぐしているつもりで、守らせている。
やりすぎるとどうなるのか
一般に「筋膜炎」という言葉は、過度な負荷や使いすぎによって筋膜や周辺組織に炎症が起きる状態を指すものとして使われています。
(医学的な正式診断名とは限らず、一般的にそのように表現されることがあります。)
ローラーを当てた翌日、逆に重く感じる。
腫れや強い痛みが残る。
それは「効いている証拠」ではなく、刺激が強すぎるサインかもしれません。
強い痛みや腫れが出る場合は使用を中止し、医療機関へご相談ください。
翌日基準で体を見る
施術でもセルフケアでも、その場で軽くなることはあります。
けれど、本当に大切なのは翌日です。
- 寝起きはどうか
- 歩き出しはどうか
- 階段は軽いか
- 夕方のむくみは強くないか
派手な変化はなくても、翌日が静かに安定しているなら、それは“質”が整っているサインです。
効いたかどうかは、その場ではなく翌日が教えてくれます。
もし翌日に重さが残るなら、強さを疑ってみてください。
強さを減らしても翌日が重いなら、一度“触れる順番や整え方”という設計を見直すという選択もあります。
▶1週間設計という考え方はこちら(後日公開予定)
当サロンの考え方
当サロンでは、強い炎症を起こす方向へ進まない設計で施術を行っています。
筋膜を「点」ではなく、面として連なった組織として捉えています。
1箇所を重点的にゴリゴリと押し続ける方法は取りません。
刺激量よりも、滑走性と呼吸との連動を大切にしています。
まとめ
筋膜ローラーも
筋膜リリースガンも
カッサも
使い方次第で役立ちます。
強さより順番。
刺激よりなじみ。
言葉に振り回されず、ご自身の身体の感覚を基準にしてみてください。
※強い痛みや腫れ、長引く症状がある場合は医療機関へご相談ください。

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