「“なんとなく不調”が、当たり前になっていませんか?」
やさしく整える筋膜ケアで、軽やかな日常を思い出すきっかけに。

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【セラピスト】千手観音から選手観音へ|⑶ 選手観音という考え方。

“全部やらない”からこそ整う、ケアの哲学

これまで2回にわたり、「千手観音化」によって起こる心と身体の混乱、
そして“2本の腕”に戻ることで整えるリセットの視点についてお話ししてきました。

そして今回が、シリーズのラスト。
テーマは、“選手観音”です。

■ 「全部やる」は、やさしさじゃない

どんなことも自分で抱えて、全部やらないと…
そう思って動いていた時期、私にもありました。
今も新しいことをするたびに、そんな自分に戻っているかもしれません。

でも実際には、“全部やる”ことは“全部に手を出す”ことであり、
そのぶん本当に必要なところに力が届かなくなるものです。

必要なときに、必要な手だけを差し出す。
それが“選手観音”という考え方。

スポーツの「選手」が浮かぶかもしれませんが、
ここでは、その空間の“今”にあったものを「選ぶ」こと。
「選び抜かれた動き」こそが、
人を動かし、癒し、整えると私は考えています。

■ 施術者は「千手」ではなく「選手」でいたい

私が施術で大切にしているのは、
とにかく「全部の技を使う」ことではありません。

必要があれば足も使い四手になるけれど、
使う手はいつだって“その時に応じたひと手間”。

  • お客様の皮膚の動き
  • 筋膜のゆれ
  • 呼吸のリズム
  • その日の体調や気分

そういった情報を受け取りながら、
一番必要な場所に、必要な刺激を、最適化で届ける。

これは“引き算のケア”とも言えるかもしれません。

しかしこの引き算のケアとは、“やらないことで整う”という、
ある意味セラピストに求められる最難関の選択力です。

筋膜リリースによって、癒着が少しでも減ると可動域に広がりが出て、
肩や浅かった呼吸にも変化を感じる、という方もおられます。

■ 「引く手」もまた、整える手

がんばりすぎている人ほど、
“手を出すこと”に慣れすぎていて、
“手を引くこと”を忘れていることがあります。

でも、本当に信頼されている人ほど、
黙ってそばにいてくれたり、
一歩引いて見守るという“手の使い方”をしている気がしませんか?

また、他の人に頼る。聞いてみるのも、
ひとつを減らすための行為です。

施術も同じです。
“全部やって差し上げる”のではなく、
“本当に必要な手だけを差し出す”。

その姿勢は、あなたの身体の中の「整える力」を、
そっと思い出させてくれるはずです。

■ 今日も選手観音で、お待ちしています

サロンでは今日も、
適切な圧と、身体の反応を滑らかにするストレッチで、
あなたの「整える力」を引き出す準備をしています。

からだを整える療術師として積み重ねた経験が、
四手観音の私をつくりました。

ただそれを使うのではなく、
選手観音として“今のあなたに合うベストな手技にする”。

それが、私のリリース哲学です。

「わたし、がんばりすぎてたかも」
そんな方は、ぜひ一度お越しください。

あなたの中にある“選ぶ力”が、
もう一度、静かに目を覚ましますように。

ーーー記事を最初から読みたい方は、『千手観音から選手観音へ⑴』

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※当サロンの施術はリラクゼーションを目的としたものであり、医療行為ではありません。体感や効果には個人差があります。