■ 01. 腹直筋を
「前面の基準線」として見る考え方
お腹の施術をしていると、
お腹の奥へ届くケアを考える前に、
腹直筋が体の前面にある“鎧”のように感じられることがあります。
背骨が背面の支えだとすれば、
腹直筋は前面の基準線のように見えることがあるのです。
じっさいには腹直筋は、
恥骨から胸の下部までを、体の前面で縦につないでいる存在です。
筋肉として伸び縮みする中で
この筋肉が適度な長さと張力を保つことが、胸郭と骨盤の位置関係を支える一部になるのではないかと、リルークでは考えています。
ここで使っている「前面の基準線」は、正式な解剖学用語ではありません。
施術や計測の中で、体の前後の張力を考えるために考えた表現です。
■ 02. 前面で支えにくいと
背中が代わりに頑張ることがあります
体の前面で支えにくくなるとどうなるでしょうか?

例えば、広電やバスの中で座っている人を見ていると、
後ろにもたれたり、横に寄りかかったり、
前かがみになっている姿を見かけることがあります。
もちろん、それだけで体の状態を判断することはできません。
ただ、前かがみなどの姿勢の崩れが続くと、体の前面で支えにくくります。
座っているときだけでなく、立っているときにも
お腹の前面がつぶれたようになり、
胸郭と骨盤の位置関係が崩れやすくなることがあります。

その状態でも倒れないように、
背中で上半身を引き上げようとする。
すると、腰を反らせたり、
首や肩に力が入りやすくなったりすることがあります。
見た目には背筋が伸びていても、実際には腰や背中を固めて立っていることがあります。
姿勢は背中だけで作るものではありません。
前面と背面、胸郭と骨盤、体幹と足元が支え合いながら保つものだと考えています。
✔『立っているだけで疲れる人へ』
■ 03. 腹直筋だけでなく
腹圧の仕組み全体で考えます
体幹の安定には、本来は腹直筋だけでなく、
- 腹横筋
- 内腹斜筋・外腹斜筋
- 横隔膜
- 骨盤底筋
- 背中側の筋肉
など、多くの筋肉が関わります。
呼吸をするときには横隔膜が動き、お腹まわりの筋肉や骨盤底筋も、腹圧の調整に関わります。
そのため腹直筋を単独で見るよりも、
胸郭・腹部・骨盤をつなぐ体幹全体の一部
として見る方が自然です。
■ 04. お尻が硬いほど
姿勢が安定しているとは限りません
施術では、姿勢を支えようとしてか、お尻を強く固めている方も見られます。
しかし、お尻が硬く緊張していることと、体が安定していることは同じではありません。
体の前面や足元で支えにくいと、骨盤を守るために臀部が頑張り続けることがあります。
反対に、胸郭・骨盤・足元の位置関係が変わると、お尻は必要以上に固めなくても済むことがあります。
筋肉は、常に硬くしておくことが大切なのではありません。
必要なときに働き、必要のないときには力を抜けること。
自然に伸び縮みできる余裕も、体を安定させるためには大切だと考えています。
■ 05. 広島市中区|
姿勢を前後のバランスから見る筋膜
リルークでは、姿勢を「胸を張る」「お腹に力を入れる」だけで考えていません。
どこで支えているのか。
どこで力が逃げているのか。
どこが代わりに頑張っているのか。
体の前面と背面のバランスを見ながら、全身のつながりを確認しています。
※本記事は一般的な体の使い方や身体感覚について整理したものです。医療行為や治療効果を示すものではありません。
■ 広島市中区|姿勢を支える順番から考える筋膜ケア
➔【筋膜リリースの考え方】を見る

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