股関節は、ただ柔らかく動けばいい場所ではありません。
足元から上がってきた力を受け取り、
骨盤や体幹へつなげる「通り道」でもあります。
前回の記事では、
股関節ストレッチをしても変わらない背景として、
片足重心や、股関節で動きが止まる状態について整理しました。
今回はその続きとして、
股関節を「動かす場所」ではなく、
「通す場所」として見ていきます。
✔『股関節ストレッチしても動かない訳』
■ 01. 股関節は
「動かす場所」ではなく「通す場所」
ここは大切なポイントです。
股関節は、
単に柔らかく動かす場所ではありません。
股関節は、動きを通す場所です。
下半身である足からの力を受け取り、
上半身へつなげていく場所です。
そのため、
股関節だけを強く伸ばしても、
体全体の流れがつながっていなければ、
変化を感じにくいことがあります。
ストレッチで広げることも大切です。
でも、
その前に「通る状態」になっているか。
ここを見ることも大切です。
■ 02. ここで止まると連動しない
股関節で動きが止まると、
- 足の動きが上に伝わらない
- 骨盤が動きにくくなる
- 体全体がバラバラに動く
といった状態になります。
その結果、
力で補うしかなくなります。
本来は流れで支えるはずの体を、
筋肉の力だけで支えるようになる。
すると、
立っているだけでも疲れやすくなり、
片足重心や力みにつながることがあります。
■ 03. だから力が抜けない
これは前回の
「脱力できない」
という話にもつながります。
股関節で止まっている状態では、
体は連動できません。
連動できない体は、
力を入れて支えるしかありません。

そのため、
「力を抜いてください」と言われても、
本人としては抜き方が分からないことがあります。
力を抜くには、
ただ意識するだけでは足りない場合があります。
どこで動きが止まっているのか。
どこが通っていないのか。
そこを確認することが必要になります。
■ 04. 施術をしていて感じること
施術をしていると、
股関節や骨盤がうまく動かないまま
体を使っている方が増えているように感じることがあります。
特にコロナ禍以降は、
座る時間が増えた影響もあり、
年齢に関係なく、
動きの偏りが強くなっている印象があります。
座る時間が長くなると、
股関節は曲がった状態で固まりやすくなります。
そのまま立つと、
股関節がうまく伸びきらず、
骨盤や腰で支えようとすることがあります。
その結果、
股関節ストレッチをしても、
根本の使い方が変わらないままになることがあります。
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