電話で今すぐ予約 🟢 LINE予約・相談

※当サロンの施術はリラクゼーションを目的としたものであり、医療行為ではありません。

朝起きても、なんとなく疲れが残る日が最近続いていませんか。
前のように1週間を回せていないと感じたら、ここで一度、持ち直すキッカケを作れます。

[ブログ]一覧

【広島】「そこ」が伝わったのに満足できなかった話|分かってもらうことと本当に理解されることの違い

当サロンでは、施術だけでなく会話も大切にしています。
今回は、そのあたりのお話をしたいと思います。

■ 「どこへ行っても、伝えたい場所がうまく説明できない」

以前、あるお客様からこんなお話を聞きました。
「どこへ行っても、分かってもらえない」

ご本人は股関節が気になっておられました。
しかし、うつ伏せで確認しても、決定的な引っかかりが見つかりません。
他にも気になる場所はあるはずなのに、「そこは気にならない」と言われます。

施術者が見ているものと、ご本人が感じているものに違いがありました。

ですが当サロンでは、元々いろいろな体位を使いながら施術を行っています。
すると、ある体位で「そこ!」と反応されました。

やっと分かってもらえた。
長年のモヤモヤが晴れた瞬間でした。

ところが、その後に意外なお話が続きました。

お客様は毎回、
「そこを60分触ってもらえれば満足」
と言われたのです。

もちろん施術者としては、同じ場所だけを60分触り続けることが理想とは言えません。
他にも気になる場所がありますし、全体を見なければ身体のバランスは整わないからです。

そこで改めて、
「もし今後もそこだけを触り続けるとしたら、本当にそれが理想なんでしょうか」
と伺いました。

すると最初は、
「それでいい気がする」
と言われました。

でも少し時間を置いて考えてみると、本当に欲しかったのは、60分そこを触ってもらうことではなかったそうです。

▶ 技術だけでは届かない差については、こちらの記事も参考になります。

✔『技術じゃ足りない差』

ただ、ずっと説明できずにいた自分の感覚を、誰かと共有したかった。
それだけだったのかもしれません。

さらに振り返る中で、
自分は伝えているつもりでも、実際には説明ではなく、焦りやイライラが混ざった言葉になっていたかもしれない、という話にもなりました。

「ここを押して」
「そこじゃない」
「もっとこっち」

そんなふうに、相手に分かってもらうための言葉ではなく、自分の理想を押し付ける言葉になっていたかもしれない。
そう気づかれたのです。

「このまま同じことを繰り返していても将来は変わらない気がする」とも言われました。

そこで一度、
身体を軽くすること以外に、今本当にやりたいことは何ですか?
と伺いました。

すると出てきたのが、実家の断捨離でした。

体の不満と同じくらい、断捨離が進まないことにイライラしていたそうです。
家族が分かってくれない。そんな思いも抱えておられました。

そこで、
身体のことはいったん施術者に任せてみる。
その代わり、断捨離を終わらせることに力を使ってみる。

そう決められました。

すると不思議なことに、長年進まなかった断捨離が少しずつ動き始めました。
家族にどう伝えたら協力してもらえるか、そんなことを考えるようになったそうです。

気づけば、股関節が気になる頻度は減っていました。
そして、断捨離も半分以上終わっていました。

もちろん、施術が断捨離を終わらせたわけではありません。
でも、「分かってもらえた」という経験は、人を前へ進ませる力になることがあります。

それが満足につながるなら、とても嬉しいです。

■ 「伝わった」と思ったことの難しさ

一方で、再び印象に残る出来事がありました。

先日、海外から来られたお客様を施術する機会がありました。
インバウンドが増えつつある今、こうした機会も少しずつ増えています。

その方はツアーの途中で来店され、施術後は再び合流する予定になっていました。
そのため、普段のようにゆっくり説明をしたり、施術後の反応を確認したりする時間はほとんどありませんでした。

以前、ヨーロッパ圏にはエステはあっても、整体があまりないという話を聞いたことがあります。
ところが今回のお客様は、「普段から整体へ通っている」と話されていました。

そのため私は、施術に対する感覚もある程度共通しているのかもしれない、とどこかで思っていました。

施術後には、可動域の変化も確認できていました。
私自身としては、ある程度変化は出ていると感じていました。

しかし、通訳をしてくださった方から連絡をいただきました。

「フランスでは、あまり揉むマッサージ文化がないそうです」

そして、うつ伏せで施術を受けている間、ご本人には刺激が強く感じられていたとのことでした。

▶ 理解する姿勢を学んできた背景については、こちらの記事も参考になります。

✔『なぜ広島でメンターを学んできたのか』

施術者としては、いつものように体の反応が出やすい場所を確認しているつもりでも、
その反応に慣れていない方にとっては、
思った以上に刺激が強く感じられることがあるのかもしれません。

そもそも東洋医学には「未病」という考え方があります。
未病とは、病気とまでは言えないけれど、
体のバランスが崩れ始めている状態を見ようとする考え方です。

当サロンでも、反応がある場所を「悪いもの」と決めつけるのではなく、
今の体を見直す手がかりとして大切にしてきました。

アジア圏で施術を一度でも体験したことがある方には、
なんとなく体感としてご理解いただける部分もあるのではないでしょうか。

その前提を共有できていなかったのは文化の違いだったのか、
それまでの施術体験の違いだったのか、
あるいは言葉の問題だったのか。

今となっては分かりません。

その方とは施術について十分に会話をする時間がなかった分、
事前にお伝えしておくことが大切だったのかもしれないと、今は振り返っています。

「整体へ通っている」という言葉から、
日本で私たちが想像する整体を思い浮かべました。

でも実際には、
施術する側と受ける側で、
同じ時間を過ごしながら、互いに違うケアを指していたのかもしれません。

だからこそ、後日いただいたお話は、私にとって大きな学びになりました。

同じ言葉でも、人によって意味が違うことがあります。
まして文化や生活環境が違えば、同じ言葉でも全く別のものを指していることがあります。

「分かったつもり」になることは、意外と簡単です。
でも、本当に理解することは難しい。

最初のお客様も、今回のお客様も、それぞれ違う形で同じことを教えてくださいました。

人は、本当に分かってもらえた時に安心します。
でも、相手を本当に理解することは、思っている以上に難しいものです。

施術の技術だけではなく、言葉の受け取り方や、相手の背景を知ろうとする姿勢も、まだまだ学ぶことが多いと感じています。

だからこそ私は、体だけでなく、その人が本当に伝えたいことにも耳を傾け続けたいと思っています。

■ For English-speaking guests

海外からお越しの方にも、当サロンの考え方が伝わりやすいように、
施術文化の違いについて英語でも補足しています。

当サロンの施術が気になる方は、事前にお読みください。

[日本のボディワークと、リラクゼーションを目的としたセラピーとの違い]

About the difference between Japanese bodywork and relaxation-based therapy

In Japan, there is a long-standing approach in Eastern bodywork and manual therapy that focuses on observing and adjusting areas where the body tends to respond.

For example, when your shoulders feel stiff, there may be a spot where you naturally feel, “Yes, that’s the place.”
There may also be areas you do not usually notice, but when touched, you realize, “Oh, there was a reaction here.”

In Japan, this kind of body response is relatively familiar to many people.

In fascia release as well, when working with areas where the fascia does not glide smoothly, or where the body responds more easily, you may temporarily feel stimulation or something similar to discomfort.

This is not done simply to create pain.
By noticing, “There is a response here,” the bodywork can help bring awareness to the current condition of the body.
It may also give the person receiving the session an opportunity to reconsider how their body feels now.

In Eastern medicine, there is a concept called “mibyo.”
Mibyo refers to a state that is not yet considered illness, but where the balance of the body may be beginning to shift.

In other words, a responsive area is not seen as something unnecessary.
Rather, it is viewed as part of the body that will continue to be used, and therefore something to care for and adjust early.

On the other hand, in English-speaking countries and many parts of Europe, the approach to body care can be different.
Many people may receive bodywork as relaxation or therapy, and comfort is often considered very important.

The desired result may be similar, but the process of getting there can be different.

Today, it is not about deciding which approach is right or wrong.
Both perspectives may be valuable.
However, for many people, their past experiences with bodywork become the basis for how they receive touch and stimulation.

With that difference in mind, our salon values an Eastern perspective while also checking carefully so that each person can feel safe and comfortable during the session.


▶ 当サロンの通い方については、こちらをご覧ください。

✔『当サロンの通い方』


■ 広島市中区|伝わる感覚を大切にする筋膜ケア

➔【筋膜リリースの考え方】を見る

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。